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ブラシノステロイド(植物ホルモン様物質)が持つアナボリック効果

10 月 9th, 2011 by stslog

●Anabolic effect of plant brassinosteroid
The FASEB Journal vol. 25 no. 10 3708-3719 Debora Esposito, Slavko Komarnytsky, Sue Shapses and Ilya Raskin

ブラシノステロイドとは植物由来の5aコレスタン-ポリヒドロキシ化誘導体で、動物のコレステロール由来のステロイドホルモンや昆虫のエクジステロンに似ている。

本来、ブラシノステロイドは植物生長調節作用を持つ物質だが、ラットに28-ホモブラッシノライド (HB)を与えたところ、ラットの骨格筋 (EC50 4 μM)において、PI3K/Aktシグナル経路を経て、 タンパク質合成が促され、タンパク質分解が抑制された。

中略 

HB治療は、運動をしていない健康なラットの身体の健康の改善にもかかわっている。この実験において、ラットの下肢の握力は6.7%増加し、去勢された動物の腓腹筋にHBを与えた実験ではタイプIIa、IIbの筋繊維、タイプI、IIaの横断面積が有意に増加していた。

HBの経口摂取によって、アンドロゲニックの副作用を最小限、もしくは0にしたまま、選択的にアナボリックな作用を誘発できる可能性を示唆している。

 
 
 
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